#かおる暮らし 09 /春へと移り変わる季節[後編]
香りを衣に纏わせて
「如月(きさらぎ)」は、2月の和風月名。澄んだ印象の美しい日本語ですね。
精油に例えるとレモンユーカリのような、爽やかで優しいイメージです。
「如月」の語源は諸説あります。
一般的に言われているのは「衣更着(きぬさらぎ)」説です。
衣更着には、厳しい寒さに備え重ね着をする季節(衣を更に重ねる)という意味がありますが、旧暦の2月は現在の3月半ばにあたるため、寒さがぶり返しいったん脱いだ衣を更に着る月という意味とする説もあります。
他にも、陽気が更に来る月だから「気更来(きさらぎ)」になった説、春に向けて草木が生えはじめるから「生更木(きさらぎ)」になった説等があります。
いずれにしても寒い冬が終わり、気持ちが華やぐ春への移り変わりの様子が目に浮かぶ素敵な由来ですね。
今回は諸説ある語源の中から「衣更着」にちなみ、お気に入りの洋服に香りをまとわせるアロマサシェ(香り袋)の作り方をご紹介しましょう。
サシェは重曹と精油で作ります。重曹は、吸湿性と消臭性に優れているため、アロマサシェにピッタリです。
好きな精油を使うのはもちろん、防虫・消臭・殺菌が期待できるレモングラス・ユーカリ・ティーツリー・ペパーミント・ラベンダー・ゼラニウム等がお勧めです。柑橘系やアブソリュート等の色の付いた精油は控えてくださいね。賞味期限が切れたハーブティーがあればそれを使う手も!
【アロマサシェ】
★材料
・重曹
・精油
・お茶パックや出汁パック
・ハンカチや巾着袋
・リボンや麻紐、輪ゴム
・ビニール袋(重曹と精油を混ぜる時に使う)
★作り方
① ビニール袋に重曹を入れ、精油を垂らして袋をよく振って混ぜます。 (この時にドライハーブやハーブティーを混ぜても)
② ①で混ぜた物をお茶パック(出汁パックでも)に入れます。
③ ②をハンカチで包み輪ゴムをしっかり巻き付けてからリボンを結ぶか麻紐でしっかり結びつけます。
巾着袋の場合は袋に②を入れます。
★使い方
リボンや紐を長めにして、ハンガーに引っかけてクローゼットで使ったり、引き出しに入れたり。
冬物を仕舞う時にもいいですね。靴に入れれば消臭シューキーパーにもなりますよ。
手作りのアロマサシェでお気に入りの洋服に自然な香りをまとわせて、如月から弥生への心が沸き立つ季節を楽しみませんか?
※ご使用にあたってのその他注意事項はこちら
赤平 薫 Akahira Kaoru
・英国ITEC認定 アロマセラピスト
・英国ITEC認定 ホリスティックセラピスト
イベントでのセミナーの講師
また 現在犬の食事療法インストラクター師範としても活動中