#かおる暮らし 08 / 〈メニコン専門スタッフ2名×赤平薫〉 第二回座談会 [後半]
赤平)さあ、後半ではサラダとクロワッサンを食べて五感を感じながら食事をしていきましょう。
Kana)Sion)わーっ!美味しそう。
赤平)出てきた瞬間「わーっ!」てなりましたよね。まずは“視覚”目で見て美味しそう。ですね。最初にいただくメニューは「パリパリ食感のシーザーサラダ」ですが見た目ではどうですか??
Kana)見た目で蓮根のパリパリ、レタスのシャキシャキ、ベーコンのカリカリがわかります。
赤平)次に“嗅覚”香りです。美味しそうないい香りですねー。さあ、食べてみましょう。
Kana)Sion)美味しいです!
赤平)食べた時に、レタスのシャキシャキという美味しそうな音がしました。“聴覚”ですね。その後、噛んだ時も口の中で“触覚”を感じています。では、試しに鼻をつまんで食べてみましょうか。どうですか?
Kana)全く美味しさを感じなかったです。ぜんぜん違う、飲み込むのどうしようかなってくらい…!
赤平)わははは。Sionさんどうですか?
Sion)酸味のあるシャキシャキしたものを食べているだけって感じ。風邪の時も鼻が効かないと味がしないですもんね。
赤平)嗅覚と味覚が密接に関わっているからですね。美味しそうな香りがしない=美味しくないと脳が判断しているようです。ベーコンの香ばしさやシーザードレッシングのまろやかで酸味のある香りがないと、うま味を感じにくくなりますね。では、今度は「ふわふわディップのたまごとロースハムのクロワッサンサンド」を手を使って食べてみましょう。
Sion)顔に近づけた時に良い香りがふわっとして、味わってみても予想通りの美味しさでした。
Kana)持った瞬間からふわふわして、食感も同じふわふわなのがパンそのものという感じで幸せな気分になります。
赤平)手で感じる感覚は“触覚”になります。先ほどのサラダを食べてる時のお二人の表情は楽しいという感じでしたが、今はほっこりするような幸せな表情になっています。やはり柔らかいものを食べているから柔らかい表情になっているのでしょうか?では、次はフォークを使って食べてみましょう。先ほどと比べてどうですか??
Sion)フォークでは刺すことによるふわふわ感はあまり感じられない気がします。
Kana)そうそう。手で食べた時は持った瞬間からふわふわしていて口に運ぶまでに「美味しそう!」というワクワク感があったのですが、フォークだとそのワクワク感がないですね。
赤平)ワクワク感!確かにそうかもしれないですね。フォークだと冷たい感じだけだからそこが伝わってこないってことですね。そう考えると触覚も味覚にすごく関係していますね。どちらも美味しいには変わりないのですが、お寿司などでもそうですが、手で食べることによって感じる温もりによる美味しさってありますよね。びっくりするくらい表情も違ったのは発見でした。
Kana)お寿司もいつもお箸を使って食べているので、今度手で食べてみます。
Sion)うんうん。
赤平)食べる前から目で見て美味しかった記憶が思い起こされ、そして美味しい香りがして、口に入れた時にそれらが合わさって美味しいに繋がる。食べることって本当に五感を使っているなと思います。お家でも五感を感じながらいろいろ実験してもらうと面白いかもしれません。
今回は美味しいハーブティーとお食事をいただきながら楽しくお話しすることができました。今後もこのような座談会を行いたいと思ってます。