聖夜に香る乳香と没薬

2023年も残すところあとわずかとなりました。
コラム更新日の今日は12月25日クリスマスです。

クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝う日。
イエス・キリストが生まれた時、東方の三賢人がイエスのもとを訪れたエピソードが広く知られますが、その際に捧げられたのが「黄金」と「乳香（にゅうこう）」「没薬（もつやく）」でした。
これらはそれぞれイエスの「王としての地位」「神聖な存在」そして「その苦しみと死」を象徴しています。
「黄金」と共に贈られたことから、当時植物の香りは金と並ぶほど価値のあるものだったことが分かりますね。

「乳香」も「没薬」も樹木から採られる天然樹脂のことで、
精油でいうと「乳香」は「フランキンセンス」、「没薬」は「ミルラ」のこと。
両方とも樹脂から水蒸気蒸留法で抽出された樹脂系の精油です。

「フランキンセンス」は森林で深呼吸をした時のような清涼感があり、スモーキーでスパイシーな香り。
不安を和らげ前向きな気持ちにしてくれます。
「ミルラ」はスモーキーかつムスクのような濃厚な香りで甘さも感じる、神秘的で独特な香り。
心を落ち着かせ、やる気を引き出してくれます。

この聖なる香りで、クリスマスを彩ってみませんか？

ボール状にしたコットンにフランキンセンスとミルラを数滴たらして、ツリーやリースに飾ってみてはいかがでしょう？
お気に入りのグラスに入れてクリスマスコーナーに飾っても素敵です。

また、シナモンスティックを3本くらい束にして麻紐やリボンで括り、そこにフランキンセンスとミルラをたらせば、シナモンの温かな香りとブレンドされ見た目も可愛いオーナメントになります。オレンジスイートの甘酸っぱい香りをプラスしてもいいですね。
ツリーやリースに飾るほか、簡単なクリスマスプレゼントにもなりますよ。

フランキンセンスとミルラの香りがもたらす深いリラクゼーションは、今年のクリスマスをより特別なものにしてくれるでしょう。

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●【次回】　1月後半公開予定　＃かおる暮らし 07／ 1年の終わりは香りと共に ［後半］