#かおる暮らし 05 / 今年のハロウィンは…[後編]
魔除けキャンドルの作り方
コラム前半でご紹介したハロウィンの起源とされる古来のケルト民族のお祭り「サフィン祭」では、先祖の魂だけでなく悪い霊もやってくるとされ、仮装や魔除けの焚き火を行って身を守っていました。
魔除けの植物はたくさんありますが、ホワイトセージは空間を浄化し邪気や悪霊を追い払い、ジュニパーベリーは古くから戸口に飾ることで悪を寄せ付けないとされ、ペストが蔓延した頃にはローズマリーと共に感染防止のために街路樹として植えられました。
ハロウィンやクリスマスで使われる飾り「オレンジポマンダー」も、実は魔除けなんです。
中世の人々は、それには神聖な力が宿っていて、悪の存在から護ってくれると信じていました。
抗菌作用のあるクローブと、ビタミンCが豊富なオレンジにより、病気の予防や健康維持、悪臭の除去などに利用されました。
特に、ペストの感染予防のためのアイテムとして重宝され、幸運を呼び込むお守りとして贈り物にもなっています。
今年のハロウィンはそんな不思議な力を持つ「オレンジポマンダー」の香りのアロマキャンドルを作ってみませんか?
★材料
・精油[オレンジスウィート/クローブ/シナモン]
・蝋燭
・クレヨン(ハロウィンらしいオレンジ色などお好きな色で)
・割りばし
・耐熱のグラス又は蓋付きの瓶(紙コップでもOK)
・ボウル
・鍋
★作り方
①蝋燭をボウルに入れ、湯せんで溶かします。
・色をつけたい場合はクレヨンを入れてお好みの濃さに。
・温度が高くなりすぎると煙が出ますので、溶けたらすぐに火を止めましょう。
・蝋燭を溶かすと芯が出てきます。この芯は取り除いてください。
②蝋燭が溶けたら、精油を入れます。
・熱々だとすぐに香りが飛んでしまいますので、火を止めて少し経ってから精油を垂らしてください。
・トップノートのオレンジは香りが飛びやすいので、クローブやシナモンよりも多めに入れます。
(まずオレンジを垂らしてから、好みによりお好きな割合でクローブやシナモンを足していくといいでしょう。)
③垂らし入れたら、割りばしなどで軽くかき混ぜます。
④グラスや瓶(紙コップ)に①でとっておいた芯を差し込み、割りばしで固定します。
⑤グラスに溶けた蝋をゆっくりと流し入れます。
⑥固まったら完成です!(紙コップで作った場合は、紙コップを取り除いて完成)
今回は手軽な蝋燭での作り方をお伝えしましたが、本格的にワックスや蜜蝋で作るのもお勧めです。その場合は芯を用意してくださいね。
手作りのアロマキャンドルは、贈り物にもぴったり!オレンジポマンダーの香りに包まれた暖かな光で、ハロウィンをさらに心温まるものにしてみてはいかがでしょうか。
※注意事項
・湯せんの時やグラスに溶けた蝋を移すときは、火傷をしないよう充分お気をつけ下さい
※ご使用にあたってのその他注意事項はこちら
赤平 薫 Akahira Kaoru
・英国ITEC認定 アロマセラピスト
・英国ITEC認定 ホリスティックセラピスト
イベントでのセミナーの講師
また 現在犬の食事療法インストラクター師範としても活動中