#かおる暮らし 02 / 土用の過ごし方[後編]
精油の力で冬病夏治しませんか?
東洋医学には「冬病夏治(とうびょうかち)」という、冬の病を夏に治すという概念が。
夏に予防的な行動をとることで、冬の病気を予防するという考え方です。
夏の中でも最も体調を崩しやすく夏バテになりやすい夏土用を、どう過ごすかで冬の体調が決まるのです。
夏バテの原因は、暑さによる体力の消耗や脱水症状、冷たい物の摂りすぎによる食欲不振、
暑さによるメンタルストレス、熱帯夜での睡眠不足による疲労感、
冷房での冷えや台風などの気圧の急変などが挙げられます。
そして、その全てに自律神経が関係しているのです。
自律神経とは血圧・呼吸・消化吸収・体温調節など、
私達が生きていくのに欠かせない身体の機能を一定に保つための神経のこと。
外部環境やメンタルに影響されやすく、すぐに乱れてしまいがち。
そんな自律神経を整える一番の方法は、規則正しい生活リズムを保つことです。
加えて精油の力で、さらに整えることができますよ。
朝は、毎日同じ時間に起きて、カーテンを開け朝日を浴び、
ローズマリーやペパーミント、グレープフルーツやレモンなどの精油で目覚めのスイッチをオンにしましょう。
夜は、シャワーで済ませがちな夏でも、冷房での冷えをとるためにも湯船に浸かって汗をかきましょう。
土用の丑の日には薬草風呂に入る「丑湯」という習慣もあったそう。
ラベンダーやマジョラムを使ったバスソルトがお勧めです。
寝室にはリラクゼーション効果の高い精油を微かに香らせてみてください。
リラクゼーションの代表といえばラベンダーが有名ですが、
同じようにリラックス効果の高いリモネンが豊富なクロモジもお勧めですよ。
今年はあなたも、精油の力で「冬病夏治」してみませんか?
【朝の芳香浴】
★耐熱グラスやマグカップに熱湯を8分目ほど注ぎ、精油を1,2滴垂らして立ちのぼる香りで深呼吸!
[目を覚ましたい時]におすすめ→ハーブ系のローズマリー・ユーカリ・ペパーミント
[食欲がない時]におすすめ→シトラス系のレモン・グレープフルーツ・スイートオレンジ・マンダリン
※ご使用にあたってのその他注意事項はこちら
赤平 薫 Akahira Kaoru
・英国ITEC認定 アロマセラピスト
・英国ITEC認定 ホリスティックセラピスト
イベントでのセミナーの講師
また 現在犬の食事療法インストラクター師範としても活動中