雨の日の結婚式は幸せをもたらす

“Mariage pluvieux mariage heureux.”
これはアロマセラピー発祥の地、フランスに古くからある言い伝え。
大切なハレの日に雨だなんて新郎新婦の顔が曇りそうなのに、
幸せをもたらしてくれるなんてちょっと不思議ですよね。

これ、結婚式の日に降る雨は神様からの祝福で、
これから新郎新婦が流す一生分の涙を代わりに流してくれていると
言われているからなんです。
雨の日に結婚式をした二人は、涙とは無縁に一生幸せに暮らすことができる。
フランスらしい前向きでロマンチックな言い伝えですね。

日本で雨はというと・・・
ジメジメして嫌だなと、ネガティブなイメージを持つことが多い気がします。
特に梅雨はお洗濯物が乾かない、湿気がまとわりついてやる気が出ないなど
考えるだけで憂鬱になっちゃう、という人も多いかもしれませんね。

でも実は、田畑を潤す恵の雨が降る梅雨の期間は、
いつも忙しく生きている私達の心と身体を潤してくれる貴重な時間でもあるんです。
梅雨に対する考え方を、ちょっとポジティブに変えてみませんか？
だれにでも、雨にまつわる楽しい思い出って意外といろいろあるはず。

幼い頃、雨の日にわざと濡れて歌いながら歩いて帰ったあの日。
好きな人との帰り道、雨に濡れてより美しく輝く紫陽花に感動したあの日。
旅先で雨の降り始めの匂いを感じ、濡れた森の深い緑の香りを深呼吸したあの日。

香りと共に刻まれた思い出は印象的なもの。

何故なら香りの情報は五感の中で唯一、
大脳辺縁系の記憶を司る海馬や感情を司る扁桃体にダイレクトに伝わると言われているから。
香りによって記憶が蘇ったり感情が動かされるのは、香りの情報がすぐに脳に達して
海馬や扁桃体を刺激するためなんです。

さぁ、好きな精油を香らせて、今年の梅雨の時間を素敵に演出してみませんか？

コラム後半は、雨の日を癒しの時間にするためのお話です。
ルームフレッシュナーのレシピも♪