アロマで「ととのう+(プラス)」な生活を送りましょう
「ととのう」は、現代用語の基礎知識 選 2021ユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされ、一躍有名な用語になりました。本来は、サウナによる効果で得られる「心身のバランスがとれた状態」や「すっきりした感覚」を表現しており、これらの感覚は、サウナの刺激で自律神経が働いて血流がよくなった状態を指しています。自律神経は、ヒトが生きていくのに欠かせない体温調整や血流や呼吸、睡眠などをコントロールしてくれます。しかし、サウナで体感できる「ととのう」を体験するためは、どうしても時間や場所が必要となります。また女性の場合は、生理による体調不良の場合は、サウナ入浴が難しいなども欠点もあります。
次に、日常生活において身体の中でオーバーワークを感じるところはありますか?一般的には、スマホやパソコンなど電子機器の使用による眼精疲労や目の渇き、同じ姿勢を取り続けることによる首や肩回り、背中にかけて筋肉のこわばり、だるさなどが挙げられますが、日々の生活を健康かつ元気に活動するためには、慢性的な疲れを解消することが重要です。この慢性的な疲れを解決するために、「ついつい時間を忘れて集中してしまう」ことや、「気づけばスマホを何時間も見ていた」といった、日常生活における生活のメリハリを見直しましょう。前述の自律神経の活動には、交感神経と副交感神経が適切に働くことが重要なので、副交感神経と(メリ:緩めること)、交感神経(ハリ:張ること)の両方を意識にするという基本を心がけてください。
そこで、「手軽に・今すぐ・ここで」ととのうを体験できる方法として、アロマセラピーをオススメします。アロマセラピーに用いられる精油(アロマオイル)は、香りを楽しむだけではなく、集中力を高めたり、落ち込んだ気分を癒してくれたり、安眠を誘ったりと、私たちの生活の場面に合わせて様々な「自律神経」に働きかけてくれます。まずは好きな香りを手に取って、香りをゆっくり嗅ぎながら3分間は何もしない、といった自分なりのルールを作ってみてはいかがでしょうか。
香りのある日常は、心身を整えるだけはなく、環境を整える、時間を整える、気持ちを整えることにもつながります。そこで今回は、「ととのう」に他の要素を「+(プラス)」した、「ととのう+」(ととのうプラス)な生活を提案したいと思います。例えば、「香り」のある生活は、日々の暮らしを彩り、豊かにしてくれます。良質な香りのある生活を定着させていくと、自然と部屋の片づけや掃除、不要なものを処分するなど香りにふさわしい生活を選択していくでしょう。香りを使った「ととのう+」な生活で、毎日を大切に過ごしていきましょう。
〈参考文敬〉
小林弘幸:自律神経の名医が教える! サウナのトリセツ